ダールドルフ領のギーベの館で、青色神官の執り行なう洗礼式を受けた。儀式は原作の通り単純で、判定の魔術具を光らせ、メダルに押し付けただけだ。
父ギーベより指輪を受け取り、与えられた祝福をどうにか返して、ギーベ領の貴族たちに拍手された。母は涙ぐんでいる。
しかし、私には一抹の不安があった。
原作と違う展開。この先、どのように振る舞えばよいのか……。
時は過ぎて冬を迎えた。
アウブの城での御披露目を終え、今日からは冬の間中、子供部屋で過ごすことになっている……。
ドカッ
突然、私の身体を衝撃が襲った。
慌てて振り返ると、私と同じか、少し年上くらいの男の子がいた。
男の子「へへーんっ」
→ とりあえず殴り返す。
→ まず相手に声を掛ける。